大塚咲写真展 「3P」
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3Pの写真を撮りながら、私が他人を巻き込んでいるのか、他人に私が巻き込まれているのか、よく分からなくなった。
性は好奇心に突き動かされて、どうして人の本性を見せるんだろう。
どうして心の傷を見せるんだろう。どうしてそれを見た時、私は安心するんだろう。
そして、性が見せる様々な嘘が、私は愛おしくてたまらなかった。
大塚咲写真展 「3P」
東京/神保町画廊 http://jinbochogarou.com
6月24日(金)~7月10日(日)
※6/24は在廊します!会期中休廊日:月・火 開廊時間:13時~19時
大阪/PULP http://pulpspace.org
7月16日~7月24日 ※20日休み
※レセプション 17日18時〜21時
神保町画廊とpulpにてzineも販売します!あと、多分バックと‥!よろしくお願いいたします!
大塚咲の写真を見ながら、性的な場面を撮ることのむずかしさと面白さについてあらためて考えた。
人が何かに夢中になって没入している時、そこには思いがけない、真剣かつ滑稽な表情や身振りがあらわれてくる。当然、写真家にとっては魅力的な被写体なわけで、19世紀の写真発明以来、天文学的な量のその種の写真が撮影されてきた。とはいえ、それらは時に法の規制を受けるような「危ない」イメージでもあり、撮る側も撮られる側も、完全にコントロールするのは不可能だ。退屈な紋切り型のポルノグラフィに陥るか、それとも見たこともないようなパワフルな写真が生まれてくるのか、写真家たちはそのぎりぎりの綱渡りをしなければならなくなる。
大塚咲もむろんその一人だ。彼女の体を張った写真行為のプロセスが、この「3P」のシリーズには刻みつけられている。
飯沢耕太郎(写真評論家)
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